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ポートフォリオ添削で「実務経験がない人」が見せるべき作品|未経験でも評価されるWebデザインの作り方

ポートフォリオ添削で「実務経験がない人」が見せるべき作品|未経験でも評価されるWebデザインの作り方

「Webデザインの仕事をしたことがないので、ポートフォリオに載せられる実績がありません」
Webデザインを学び始めた人から、よく聞く悩みです。実務経験がなければ、クライアントから依頼されたWebサイトもありません。当然、実際の企業案件を「実績」として掲載することもできません。では、実務経験がない人は、どうやってポートフォリオを作ればいいのでしょうか。結論から言えば、実務経験がないこと自体が、ポートフォリオの致命的な弱点になるわけではありません。問題なのは、「実務経験がないから仕方ない」と考えて、練習作品を適当に並べてしまうことです。実務経験がなくても、「この人はWebデザインを仕事として考えている」「このレベルなら実案件でも対応できそう」と思ってもらえるポートフォリオを作ることはできます。そのためには、単に「きれいな架空サイト」を作るのではなく、実際の案件を想定して制作する必要があります。
この記事では、ポートフォリオ添削の視点から、実務経験がないWebデザイナーが「何を作り、どう見せればいいのか」を詳しく解説します。

※第5弾以降は順次公開予定となります。
第1弾:ポートフォリオ添削で採用担当者が見るポイント
第2弾:ポートフォリオ添削で作品数より重要なこと
第3弾:ポートフォリオ添削で評価を下げるWebデザイン作品の特徴
第4弾:ポートフォリオ添削で「実務経験がない人」が見せるべき作品※本記事
第5弾:ポートフォリオ添削で制作意図を書く意味はあるのか
第6弾:ポートフォリオ添削でデザインスキルを正しく伝える方法

「実務経験がない=ポートフォリオが弱い」ではない

まず、ここは分けて考える必要があります。
実務経験がないことと、Webデザインの実力がないことは同じではありません。未経験でもデザインの基礎を身につけている人はいます。逆に、実務経験があっても、制作物の完成度が低ければ、ポートフォリオで高く評価されるとは限りません。

採用側がポートフォリオを見る理由の一つは、
実際にどの程度の仕事ができそうか」を判断するためです。

実務経験がある人であれば、実案件の作品を見せることで、その判断材料を提供できます。
では、実務経験がない人はどうするのか。その代わりになるのが、自主制作や架空案件です。ただし、ここで大きな差が出ます。「練習として作った作品」と「実案件を想定して作った作品」は、同じ自主制作でも見え方がまったく違います。

実務経験がない人が最初に作るべきなのは「架空の実案件」

実務経験がない場合、ポートフォリオに載せる作品として有効なのが「架空案件」です。
架空案件とは、実際には依頼されていないものの、実際のクライアント案件を想定して制作する作品です。たとえば、「大阪にある美容サロンの新規Webサイト」「地域密着型の工務店の企業サイト」「20〜30代女性向けの美容商品のブランドサイト」「飲食店の集客を目的としたWebサイト」などです。ここで重要なのは、単にテーマを決めるだけではありません。「美容サロンのサイトを作りました」だけでは、ただの練習作品です。それよりも、「20〜30代女性をターゲットに、新規顧客の予約獲得を目的とした美容サロンのWebサイトを想定」というように、案件として条件を設定します。

さらに、
✅ 店舗の特徴。
✅ ターゲット。
✅ 競合との差別化。
✅ サイトの目的。
✅ ユーザーに取ってほしい行動。
✅ ブランドイメージ。
✅ 必要なコンテンツ。

といった条件を設定します。

これだけでも、作品に「仕事として考えている」ことが出てきます。

作品①|企業サイトは「実務を想定した設計力」を見せやすい

実務経験がない人におすすめしたい作品の一つが、企業サイトです。
企業サイトは、Webデザイナーとして必要な能力を幅広く見せられるからです。

たとえば、
 トップページ。
✅ 会社概要。
✅ サービス紹介。
✅ 施工・制作実績。
✅ 採用情報。
✅ お問い合わせ。

など、複数の情報を整理する必要があります。

単純に「おしゃれな1ページ」を作るよりも、情報設計やページ構成を考える必要があります。
特に制作会社などに応募する場合、企業サイトを一つ完成度高く制作しておくと、「Webサイト全体を考えられる」ということを示しやすくなります。ただし、ページ数を増やせばいいわけではありません。10ページ作ったから評価されるのではなく、各ページに役割があり、サイト全体として情報が整理されていることが重要です。

作品②|サービスサイトで「目的のあるデザイン」を見せる

もう一つおすすめなのが、サービスサイトです。
サービスサイトでは、単純なビジュアルだけではなく、「どうやってサービスの魅力を伝えるか」を考える必要があります。たとえば、Webデザインスクールのサイトを想定するとします。単に、「Webデザインを学べます」と書くだけでは弱いでしょう。

 誰向けなのか。
✅ 何が学べるのか。
✅ 他のスクールと何が違うのか。
✅ どんな悩みを解決できるのか。
✅ 受講するとどうなれるのか。
✅ 料金はいくらなのか。
✅ どうやって申し込むのか。

こうした情報を整理して、ユーザーが理解しやすい順番で配置する必要があります。

これは実際のWeb制作でも必要になる能力です。
そのため、サービスサイトは「見た目」だけではなく、「情報設計・導線設計・訴求力」を見せる作品として使えます。

作品③|バナーは「デザイン基礎」を見せるために使う

バナーもポートフォリオには有効です。
ただし、バナーを大量に並べる必要はありません。重要なのは、数ではなく、完成度とバリエーションです。
たとえば、美容系。飲食系。教育系。EC系。イベント系。など、異なるジャンルを制作することで、どの程度デザインの方向性を変えられるかを見せることができます。

また、
「20〜30代女性向け」
「高級感を訴求」
「期間限定キャンペーン」
「新商品の認知拡大」

など、目的を設定して制作すると、単なる練習作品から一段上の作品になります。

ただし、「文字を大きくして目立たせました」だけでは不十分です。

 なぜその情報を大きくしたのか。
✅ なぜその写真を選んだのか。
✅ なぜその配色にしたのか。
✅ 誰に何を伝えるためのデザインなのか。

そこまで考えて制作することが重要です。

作品④|LPは「情報設計からデザインまで」を見せられる

LPも実務を想定した自主制作として有効です。
LPは、一つの目的に向かって情報を整理する必要があります。

 ファーストビューで何を伝えるのか。
✅ どの順番で情報を見せるのか。
✅ どこでメリットを伝えるのか。
✅ どこで不安を解消するのか。
✅ どこで行動を促すのか。

こうした設計が必要になります。

そのため、LPを制作する場合は、単に「おしゃれなページ」を作るのではなく、「このページを見たユーザーに、最終的に何をしてもらいたいのか」を決めておくことが重要です。

たとえば、
 資料請求。
✅ 問い合わせ。
✅ 予約。
✅ 購入。
✅ 無料相談。

など、目的によって必要な情報も構成も変わります。

LPは、デザインだけでなく、情報の組み立て方を見せる作品として活用できます。

作品⑤|自分の得意分野が伝わる作品を1つ作る

実務経験がないからといって、何でも作る必要はありません。
むしろ、自分がどのようなWebデザイナーを目指しているのかを考え、それを証明する作品を作ることが重要です。

たとえば、
 女性向けWebデザインが得意。
✅ 美容・サロン系が得意。
✅ 企業サイトを作りたい。
✅ ECサイトに興味がある。
✅ 高級感のあるデザインが得意。
✅ シンプルで洗練されたデザインが得意。

などです。

もちろん、最初から仕事を完全に限定する必要はありません。
しかし、ポートフォリオを見た人に、「この人はこういうデザインが得意なんだな」と伝わる状態を作ることには大きな意味があります。「何でもできます」というポートフォリオは、一見すると強そうです。しかし、実際には何が得意なのか分からなくなることがあります。特に実務経験がない人ほど、「何でもできます」と言うより、「この領域なら、このレベルまで作れます」と作品で見せるほうが説得力があります。

実務経験がない人ほど「制作意図」を書く

実務経験がない場合、作品の説明は非常に重要です。
実案件であれば、「クライアントからこういう要望があった」という情報があります。しかし、自主制作にはありません。だからこそ、自分で設定した条件を明確にする必要があります。

たとえば、
「30代女性をターゲットにした美容サロンを想定」
「新規予約の獲得を目的として制作」
「価格の安さではなく、上質なサービスであることを訴求」
「競合との差別化として、落ち着きと信頼感を重視」

というように、制作の前提を説明します。

そして、「そのため、彩度を抑えた配色にし、余白を広く取ることで上質感を表現した」というように、デザインとのつながりを説明します。ここまで書かれていれば、採用側は「この人がどう考えてデザインしたのか」を確認できます。実務経験がないからこそ、「考えて作ったこと」を見せる必要があります。

ただし「制作意図を書けば評価される」というわけではない

ここは注意が必要です。
作品説明を丁寧に書けば、それだけでデザインの弱さをカバーできるわけではありません。

「ターゲットは20代女性です」
「高級感を意識しました」
「ユーザーが見やすいようにしました」

と書いてあるのに、実際のデザインがターゲットに合っていなければ、説得力はありません。

むしろ、「言っていることと作っているものが違う」という評価になってしまいます。
制作意図は、作品を補足するためのものです。作品そのものがまず一定以上の品質であり、そのうえで「なぜこのデザインにしたのか」を説明する。この順番が重要です。

実務経験がない人が避けたい「練習作品」の特徴

実務経験がないからといって、すべての自主制作を載せていいわけではありません。
特に避けたいのが、「ただおしゃれにしただけ」の作品です。

たとえば、
 架空のカフェサイトを作った。
✅ おしゃれな写真を使った。
✅ 流行のフォントを使った。
✅ 英字を入れた。
✅ 余白を広く取った。

これだけでは、Webデザイナーとしての実力は十分に伝わりません。

また、参考サイトをほぼそのまま再現したような作品も避けたほうがいいでしょう
参考にすること自体は問題ありません。しかし、レイアウトや配色、写真、装飾まで似ていると、「自分で設計した作品」ではなく、「既存デザインを再現した作品」に見えてしまいます。自主制作で重要なのは、自由に作ることではありません。「条件を設定し、その条件に対してデザインを考えること」です。

実務経験がない人こそ「実案件に近い制約」を入れる

自主制作を実務に近づける方法として有効なのが、あえて制約を設定することです。
実際の仕事では、何でも自由に作れるわけではありません。

 クライアントの希望があります。
✅ ターゲットがあります。
✅ ブランドイメージがあります。
✅ 掲載する情報があります。
✅ 納期があります。
✅ 予算があります。
✅ 既存サイトとの兼ね合いがあります。

こうした条件の中でデザインを作ることになります。

自主制作でも、これを再現します。
たとえば、「クライアントから提供された写真のみ使用する」「ブランドカラーを1色指定する」「20〜30代女性をターゲットにする」「問い合わせ獲得を目的にする」「既存ロゴを必ず使用する」などです。制約があるほど、デザインの判断が必要になります。そして、その判断こそが実務に近い能力です

実務経験がない人のポートフォリオは「完成度」が最重要

ここまでいろいろ紹介しましたが、最も重要なのは作品の完成度です。
実務経験がないからこそ、作品そのものが評価材料になります。そのため、未経験なので大目に見てもらえる」とは考えないほうがいいでしょう。採用側からすれば、未経験であることを理由にデザインの完成度を下げて評価するとは限りません。むしろ、「実務経験がないなら、ポートフォリオの作品から実力を判断する」ということになります。

だからこそ、
 余白。
✅ 文字組み。
✅ 配色。
✅ レイアウト。
✅ 情報設計。
✅ 画像の扱い。
✅ 視線誘導。
✅ 細部の整合性。

こうした基本を丁寧に詰める必要があります。

未経験だからこのくらいでいい」ではなく、「未経験だからこそ、作品で実力を証明する」という考え方が必要です。

実務経験がない人におすすめのポートフォリオ構成

実務経験がない場合、最初から大量の作品を用意する必要はありません。
むしろ、少数の作品をしっかり作り込むほうが有効です。

たとえば、
 企業サイト系の作品。
✅ サービスサイト系の作品。
✅ LP系の作品。
✅ バナーなどのグラフィック作品。

そして
✅ 自分の得意分野を示す代表作品。
このように、それぞれに役割を持たせます。

大切なのは「5作品作る」という数字ではありません。
「この5作品を見ることで、自分に何ができるのかが伝わるか」です。作品が少ないことを気にする前に、今ある作品が自分の実力を十分に伝えているかを確認してください。

実務経験がない人ほど「実際に仕事を任せる視点」で添削する

ポートフォリオ添削をするときに、最も意識してほしいのが、この作品を見て、自分が採用担当者だったら仕事を任せたいと思うか」という視点です

「頑張って作った」
「時間をかけた」
「スクールの課題で作った」

という制作側の事情は、採用側には見えません

見えるのは完成した作品です。
だから、「どれだけ頑張ったか」ではなく、「何ができることを証明できているか」で考えます。実務経験がない場合は、この視点が特に重要です。実績がない分、作品そのものが「実務能力の証拠」になるからです。

まとめ|実務経験がないなら「実務を想定した作品」で補う

実務経験がないことを理由に、ポートフォリオ作りを諦める必要はありません。
実案件の実績がないのであれば、自主制作で「どこまで実務を想定できているか」を見せればいいのです。

おすすめなのは、
 企業サイト。
✅ サービスサイト。
✅ LP。
✅ バナーなどのグラフィック。

そして自分の得意分野を示す代表作品です。

ただし、重要なのは作品の種類や数ではありません。

架空案件であっても、
「誰に向けたものなのか」
「何を目的としているのか」
「どんな課題を想定したのか」
「なぜこのデザインにしたのか」
「自分ならどうやって成果につなげるのか」

まで考えて制作することです。

そして、その考えが実際のデザインに反映されていること。
ここまでできれば、実務経験がなくても、単なる「デザイン練習作品」とは違うポートフォリオになります。

反対に、
「おしゃれだから作った」
「練習のために作った」
「参考サイトを真似した」

という作品ばかりでは、実務経験がないことを補うのは難しくなります。

未経験者のポートフォリオで重要なのは、「実績があるように見せること」ではありません。
実績がなくても、「この人は仕事としてデザインを考えられる」と伝えることです。実務経験は、働き始めなければ増やせません。だからこそ、仕事を始める前の段階では、ポートフォリオの作品で「仕事を任せられる可能性」を見せる必要があります。実務経験がないから作品が作れないのではありません。実務経験がないからこそ、「実務を想定した作品」を作る。この考え方が、未経験からWebデザインの仕事を目指すうえで非常に重要です。

Webデザインのプロによるポートフォリオ添削

WebデザインスクールAppRizz(アップリズ)では、実際にWeb制作・デザインの仕事を行っている制作会社側の視点から、ポートフォリオやWebデザイン作品をチェックしています。
実務経験がない場合、特に難しいのが、この作品のどこが実務レベルに足りないのか」を自分だけでは判断しにくいことです

自分では「かなり頑張って作った」と思っていても、制作現場の視点で見ると、
「情報設計が弱い」
「ターゲットとデザインが合っていない」
「細部の詰めが甘い」
「実務を想定した判断ができていない」

といった問題が見つかることがあります。

ポートフォリオは、単に作品を並べるだけではありません。
実務経験がない人にとっては、自分のスキルを証明するための重要な営業資料です。だからこそ、作品を増やすことだけに時間を使うのではなく、今ある作品が「仕事を任せられるレベル」に見えるのかを、一度客観的に確認してみることをおすすめします。

ポートフォリオ添削で落とされる人の共通点|「自分語り」より作品を見せるべき理由
ポートフォリオ添削で本当に見られるのは、自己紹介や熱意ではなく作品のクオリティと実務スキルです。Webデザイナーの採用・営業で評価されるポートフォリオの作り方と、添削で確認すべきポイントをWebデザインスクールAppRizzが解説します。
添削するとここまで変わる|Webデザイン改善事例
Webデザインの添削でここまで変わる。現役Web制作会社が、Before / After形式でデザイン改善事例を解説。素人感が出る原因や、実務レベルに近づくための改善ポイント、案件につながる考え方まで詳しく紹介します。大阪でWebデザインスクールを探している方にもおすすめ。

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