
「Webサイトはキレイなだけじゃ意味がない」「Webサイトを作るならSEOが重要です」「検索上位に表示されるサイトを作りましょう」「コンテンツが重要です」
Web制作について調べていると、このような言葉をよく目にします。もちろん、SEOも重要です。コンテンツも重要です。すべてのレベルがより高い事が最も理想です。
しかし、あえて言います。Webサイト制作における優先順位をつけるなら、デザインが最上位です。
プロのWeb制作会社として、
デザイン > 検索上位(SEO) > 内容・構成
という順番が正解と考えています。
「SEOが一番じゃないの?」「コンテンツや構成じゃないの?」と思った人もいるでしょう。
しかし、これはSEOや内容を軽視しているわけではありません。むしろ、SEOもマーケティングもデザインもすべて理解しているからこそ、この順番になります。
なぜなら、SEOやコンテンツをいくら頑張っても、肝心のWebサイトそのものが「安っぽい」「古い」「使いにくい」「どこにでもある」のであれば、クライアントにとって大きな価値にはならないからです。
今回は、Webデザイン・SEO対策・MEO対策・Webコンサルなどを高品質で提供しているWeb制作会社としての視点から、なぜ「デザイン」を最優先に考えるべきなのかを掘り下げます。
そもそも「SEOが重要」と言うだけなら誰でも言える
まず、少し厳しい話をします。
Web制作の世界では、「SEOが大事」「ユーザー目線が大事」「コンテンツマーケティングが大事」「集客できるサイトを作ります」といった言葉が大量に飛び交っています。
しかし、その言葉を言っている本人の制作実績を見ると、「いや、肝心のサイトのデザインが微妙では?」というケースが珍しくありません。
これはかなり重要な問題です。なぜなら、自分が苦手な領域を「重要ではない」と言い換えてしまう人がいるからです。
✅ マーケティングが弱いデザイナーなら、「SEOよりデザインが大事です」と言いたくなる。
✅ コンテンツ設計が苦手なら、「結局はデザインですよ」と言いたくなる。
つまり、自分が苦手なものを避けて、パッと見は良し悪しがわからないSEOやコンテンツ設計や内容などを「重要なもの」に置き換えてしまう。
これはクライアント目線ではありません。ただのポジショントークです。
本当にクライアントのことを考えるのであれば、「自分は何が得意か」ではなく、「クライアントのWebサイトにとって、何が最も重要なのか」で判断しなければいけません。
弊社は「全部できる」からこそ、デザインを最優先にする
ここは誤解してほしくありません。
弊社は「デザインだけが重要」と言っているわけではありません。
✅ コンテンツ設計もやります。
✅ マーケティングも考えます。
✅ ユーザー導線も考えます。
✅ レスポンシブも考えます。
✅ Webサイトとして実装できるかどうかも考えます。
つまり、Web制作に必要な要素を一通り理解し、何件も実装し成果をだしてきた上で、それでも最初に来るのはデザインだと考えているということです。
逆に言えば、どこか一つしかできない人ほど、その一つを過剰に重要視しがちです。
例えば、「SEOさえ強ければいい」という考え方。
では、検索でサイトに訪問してくれたユーザーが、「なんかこの会社、安っぽいな」「素人が作ったみたいだな」「情報がごちゃごちゃして見づらいな」と思ったらどうなるでしょうか。
検索順位が1位でも、ユーザーが信用しなければ意味がありません。アクセスはゴールではありません。アクセスした人に「この会社なら任せても大丈夫」「この店に行ってみたい」と感じてもらうところまでがWebサイトの仕事です。そして、その第一印象を大きく左右するのがデザインです。
SEOは「コントロールできない」からこそ最優先にはできない
SEOを否定するつもりはありません。
むしろWeb制作ではSEOを理解していることは非常に重要です。弊社の制作サイトのほとんどが、その会社や店舗の事業の主要キーワードで検索で上位表示をしています。
ただし、SEOには一つ大きな特徴があります。結果を100%コントロールできないことです。
✅ 競合サイトがあります。
✅ 市場環境があります。
✅ 検索ニーズがあります。
✅ 公開後の運用状況もあります。
どれだけ適切にSEO設計を行っても、「必ず検索1位になります」とは言えません。
そんなことを断言する制作会社があるなら、明らかに騙しなのでむしろ警戒したほうがいいでしょう。SEOは「上位表示の可能性を高めるための施策」です。
一方、デザインは違います。制作会社が責任を持って品質を追求できます。
✅ レイアウト。
✅ タイポグラフィ。
✅ 余白。
✅ 色。
✅ 情報の優先順位。
✅ 視線誘導。
✅ ブランド表現。
✅ スマートフォンでの見え方。
これらは制作側の技術によって改善できます。
つまり、SEOは外部要因に左右される部分が大きい。
一方で、デザインは制作側が直接コントロールできる。この違いは非常に大きいのです。
検索順位が上がらなくても「良いデザイン」なら資産が残る
例えば、クライアントのサイトを公開したものの、半年経っても狙ったキーワードで上位表示されなかったとします。SEOだけを価値として売っていた場合、「検索順位が上がりませんでした」となった瞬間に、クライアントから見た価値が大きく下がります。最悪、クレームにもなります。
しかし、サイトそのものが圧倒的に良かったらどうでしょう。
✅ 名刺にURLやQRコードを載せる。
✅ SNSで紹介する。
✅ 既存顧客に見せる。
✅ 紹介先に見せる。
✅ 店舗や会社のブランドイメージとして利用する。
✅ 採用活動で見せる。
このように、検索以外にも価値を発揮できます。
つまり、良いデザインはSEOという一つの集客経路に依存しない資産になる。これが非常に重要です。Webサイトは検索エンジンだけに見せるものではありません。「人間」に見せるものです。ここを忘れてはいけません。
では「内容・構成」はどうなのか?
もちろん内容・構成等のコンテンツも重要です。
むしろ、内容・構成などコンテンツがなければWebサイトは成立しません。
ただし、ここにも制作会社側ではコントロールできない領域があります。
✅ 商品の価格。
✅ 会社の実績。
✅ スタッフ。
✅ 設備。
✅ 強み。
✅ 競合との差。
これらはクライアントの事業そのものです。制作会社が勝手に作り変えることはできません。
例えば、「弊社のサービスが競合より弱いので、もっと良いサービスにしてください」と言われても、Web制作会社が事業そのものを変えるわけにはいきません。
だからこそ制作会社ができることは、「今ある価値を、どう見せるか」です。
同じサービスでも、「安っぽく見せる」のか。
「信頼できそうに見せる」のか。「高品質に見せる」のか。「専門性が高く見える」のか。ここにデザインの力があります。

また、たくさんのWebサイトを見てもらえばわかるかと思いますが、Webの世界では、構成やコンテンツなどはある程度、鉄板のパターンが存在します。
LPなんかはより分かりやすいかもしれません。
「ファーストビュー(FV)→ お悩み・共感 → 解決策・商品紹介 → ベネフィット → 根拠・実績 → お客様の声 → オファー → FAQ」みたいな・・・
となると構成などで差別化はとても難しいのです。
「デザインで価値を作る」と「嘘をつく」は違う
ここも重要です。
デザインによってサービスの価値を高く見せる。これは「嘘をつく」という意味ではありません。
本来持っている価値を正しく伝えるということです。
例えば、非常に優れた技術を持っている会社なのに、Webサイトが古く、写真も悪く、文字だらけだったらどうでしょう。実際の技術力は高いのに、Webサイトだけを見ると、「昔ながらの会社なのかな」「大丈夫かな」と思われてしまうかもしれません。これは非常にもったいない。

逆に、デザインによって、
✅「専門性が高い」
✅「信頼できる」
✅「丁寧な仕事をしてくれそう」
という印象を適切に伝えられれば、クライアントが本来持っていた価値をユーザーに届けられます。
これがデザインの仕事です。
だから「デザインが良ければいい」という単純な話でもない
ここまで読むと、「じゃあ結局、オシャレなサイトを作ればいいの?」と思うかもしれません。
違います。ここが最も重要です。デザイン=オシャレではありません。
「誰に」「何を」「どう伝え」「どう感じてもらい」「どう行動してもらうか」を視覚的に設計することです。
だから、ただ画像を並べる。文字を大きくする。流行のアニメーションを入れる。グラデーションを使う。余白を広くする。これだけではデザインとは言えません。
「なぜこの写真なのか」「なぜこの色なのか」「なぜこの余白なのか」「なぜこの順番なのか」「なぜこのフォントなのか」を説明できなければいけません。
素人っぽいWebサイトが生まれる最大の原因
現在のWeb制作では、誰でも簡単にサイトを作れる環境が整っています。
CMS。ノーコードツール。テンプレート。AI。便利なものが増えたこと自体は悪いことではありません。問題は、「作れること」と「良いものを作れること」を混同してしまうことです。
ツールを使えばサイトは作れます。
✅ ツールは「何を作るべきか」までは教えてくれません。
✅ テンプレートは、「この会社と競合との差別化はどうするのか」までは考えてくれません。
✅ AIも、「このブランドだからこそ、この表現にする」という最終的な判断を完全に代替してくれるわけではありません。
結局、最後に必要なのは人間の判断です。
だからこそWebデザイナーの価値は、ツールを操作する能力ではなく、「何を選び、何を捨て、どう組み立てるか」という判断力にあります。
Webデザインスクールで教えるべきなのも「操作」ではない
これはWebデザインスクールを選ぶ人にも覚えておいてほしいポイントです。
「Photoshopが使えるようになりました」「Illustratorが使えるようになりました」「WordPressでサイトを作れるようになりました」これだけでは、実務で通用するWebデザイナーにはなれません。
さらに、
✅「このデザインは誰に向けているのか」
✅「競合と何が違うのか」
✅「この情報をなぜここに配置したのか」
✅「この色にはどんな意味があるのか」
✅「スマホではどう見せるのか」
✅「このサイトを見たユーザーにどう行動してほしいのか」
まで考える必要があります。
だからWebデザインスクールを選ぶときも、「何のソフトを教えているか」だけを見るのはおすすめしません。どんな思考を身につけられるのか。ここを見るべきです。
Webデザインのメンター選びでも「添削するだけ」は危険
Webデザインのメンターを探している人にも同じことが言えます。

✅「ここを直したほうがいいです」
✅「余白を増やしましょう」
✅「色を変えましょう」
✅「文字を小さくしましょう」
これだけなら、ただの修正指示です。
もちろん、添削自体は必要です。しかし、それだけでは成長しません。
重要なのは、「なぜ直すのか」です。そしてさらに重要なのが、「次の制作でも同じ問題を自分で発見できるようになること」です。優秀なWebデザインのメンターとは、毎回作品を綺麗に修正してくれる人ではありません。「あなたは今、何ができていて、何ができていないのか」を明確にしてくれる人です。そして、その弱点を次の制作に持ち越さないようにする。これが本当のメンタリングです。
WebデザインスクールAppRizzが「デザイン」を最優先する理由
WebデザインスクールAppRizz(アップリズ)は、現役のWeb制作会社で仕事をしているデザイナー・ディレクターが指導しています。
だからこそ、「とりあえず見た目を綺麗にしましょう」という教え方はしません。
✅ 誰に向けているのか。
✅ 競合とどう差別化するのか。
✅ ユーザーはどこを見るのか。
✅ どこで離脱するのか。
✅ 実際にWebとして成立するのか。
✅ ブランドとして成立しているのか。
そして、
✅ クライアントのビジネスにとって本当に意味があるのか。
そこまで考えます。
なぜなら、実務では「先生が答えを教えてくれる」ことなどないからです。
クライアントから、「もっと高級感を出して」「競合と違う感じにして」「問い合わせを増やしたい」「スマホでも見やすくして」といった曖昧な要求が飛んできます。
その曖昧な要求を整理し、具体的なデザインに変換する。これがプロの仕事です。
結局、良いWebサイトとは何なのか?
結論はシンプルです。
良いWebサイトとは、「SEOだけ強いサイト」でもありません。「情報量が多いサイト」でもありません。「オシャレなだけのサイト」でもありません。
クライアントの事業価値を理解し、それを最も適切な形でユーザーに伝えられるサイトです。
✅ デザイン
✅ SEO
✅ コンテンツ・構成
この3つすべてが必要です。
ただし、優先順位はあります。
弊社は、デザイン > 検索上位(SEO) > 内容・構成 だと考えています。
なぜなら、Webサイトの価値を最終的に「人」に伝えるのはデザインだからです。
✅ コンテンツが充実していても、読みにくければ読まれません。
✅ SEOを理解していても、競合と同じようなサイトなら差別化できません。
だからこそ、Web制作を学ぶ人も、Webデザインスクールを選ぶ人も、Webデザインのメンターを探す人も、「何ができるようになるのか」ではなく、「どんな判断ができるようになるのか」を見るべきです。Webデザイナーは、ソフトを操作する人ではありません。SEOの設定をするだけの人でもありません。文章を並べるだけの人でもありません。クライアントの価値を理解し、それをユーザーに伝わる形へ変換する人です。そして、その中心にあるのがデザインです。だから私たちは、デザインを妥協しません。
✅「内容が良ければ見た目は関係ない」
✅「テンプレートでも十分」
✅「自分のスキルではこれが限界だからこの程度で良いだろう」
そんな安易な考え方では、クライアントの大切なWebサイトを預かる資格はないと考えています。また、お金をもらっていいレベルではありません。
作れるだけのWebデザイナーではなく、考えて、選んで、設計して、価値を生み出せるWebデザイナーになる。それこそが、これからのWeb制作に必要な本当のスキルではないでしょうか。

