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Webデザインの添削を受ける前に、自分でチェックしたい項目

Webデザインの添削を受ける前に、自分でチェックしたい項目

Webデザインを作ったら、すぐに誰かに添削してもらう。もちろん、それでも問題はありません。しかし、せっかくプロにデザインを見てもらうのであれば、添削に出す前に一度、自分自身でチェックしておくことをおすすめします。

なぜなら、何も考えずに「これを見てください」と添削に出すのと、
「自分ではここが気になっています」
「ここまでは自分で確認しました」
「この部分だけ、どう判断すればいいか分かりません」

という状態で添削を受けるのでは、得られるものが変わってくるからです。

Webデザインの添削は、単に間違いを探してもらうためのものではありません。
自分では気づけなかった問題や、判断に迷っている部分を第三者に見てもらい、デザインを見る力を身につけるための機会です。そのためには、まず自分で考えてみることが大切です。
この記事では、Webデザインの添削を受ける前に、自分自身で確認しておきたいポイントを紹介します。

なぜ添削前に自分でチェックする必要があるのか

「プロに添削してもらうなら、自分でチェックする必要はないのでは?」と思うかもしれません。
しかし、添削を受ける目的は「全部直してもらうこと」ではありません。本来は、自分で問題を発見し、改善する力を身につけることが重要です。
例えば、講師から毎回、「ここを直してください」「この色にしてください」「この余白を広げてください」と言われ、その通りに修正しているだけでは、講師がいないと自分のデザインを改善できなくなってしまいます。

一方で、添削前に、
「この部分は情報が多すぎるかもしれない」
「このボタンは目立たせるべきなのか迷っている」
「スマホにすると文字量が多く感じる」

と自分なりに考えておけば、添削を受けたときに、
「自分の考えは合っていたのか」
「どこを見落としていたのか」

を確認できます。

この「答え合わせ」が、デザインを見る力につながります。
だからこそ、添削前には一度、自分のデザインを冷静にチェックしてみましょう。

まずは「何のためのデザインか」を確認する

最初に確認したいのは、細かいデザインではありません。
「このデザインは何のために作ったのか」です。

例えば、
✅ 美容サロンの新規予約を増やすためのLP
✅ 企業の問い合わせを増やすためのコーポレートサイト
✅ 商品の購入につなげるECサイト
✅ 採用応募を増やすための採用ページ

では、見るべきポイントが変わります。

デザインだけを見て、「おしゃれか」「かっこいいか」「かわいいか」を判断してしまうと、本来の目的から外れてしまうことがあります。まずは自分のデザインを見て、「このページを見た人に、最終的に何をしてほしいのか?」を言葉にしてみてください。ここが自分でも説明できないのであれば、デザイン以前に目的の整理が不足している可能性があります。

ターゲットを一言で説明できるか

次に確認したいのが、誰に向けたデザインなのかです。
「20代女性」だけでは、まだ少し曖昧です。例えば、「美容に関心が高く、多少価格が高くても自分に合ったサロンを選びたい20代女性」と、「できるだけ安く美容サービスを利用したい20代女性」では、同じ「20代女性」でもデザインは変わってきます。写真の選び方、色、文字の見せ方、情報量、価格の見せ方なども違ってくるでしょう。

添削前に、自分のデザインについて、
「誰に向けて作ったのか」
「その人は何を求めているのか」
「その人にどう感じてほしいのか」

を一度整理してみましょう。

もし答えられないのであれば、添削では「デザインが良いか」よりも先に、ターゲット設定について相談したほうがいいかもしれません。

ファーストビューだけを見て内容が分かるか

Webサイトでは、最初に表示される部分が非常に重要です。
そこで確認したいのが、「このサイトは何のサイトなのか」が一瞬で伝わるかどうかです。

例えば、
✅ 何を提供している会社なのか
✅ 誰向けのサービスなのか
✅ どんなメリットがあるのか
✅ 何をしてほしいのか

などが、ファーストビューを見ただけである程度理解できるでしょうか。

デザインを作っている本人は内容を知っているため、どうしても「分かっているつもり」になりやすいものです。そこで、一度デザインから離れて、数時間後や翌日に改めて見てみるのも効果的です。さらに可能であれば、制作意図を知らない人に数秒だけ見てもらい、「何のサイトに見える?」と聞いてみるのもよいでしょう。自分が意図した内容と、第三者が受け取った内容にズレがあれば、添削で確認したいポイントになります。

情報の優先順位がおかしくなっていないか

次に確認したいのが、情報の優先順位です。
Webページには、「一番伝えたい情報」「その次に伝えたい情報」「補足として伝える情報」があります。しかし、すべての情報を目立たせようとすると、結果的に何も目立たなくなります。

例えば、
✅ キャッチコピーも大きい。
✅ 見出しも大きい。
✅ 料金も大きい。
✅ ボタンも派手。
✅ 写真も目立つ。

という状態になっていないでしょうか。

一つひとつを見ると悪くなくても、ページ全体を見ると「どこを見ればいいのか分からない」という状態になることがあります。一度、ページを少し離れたところから見てみましょう。「最初に目に入るのはどこか?」「次に見るのはどこか?」「一番重要な情報は本当に一番目立っているか?」を確認してみてください。

文字が読みやすいか

デザインを作っていると、フォントや文字サイズにこだわりすぎてしまうことがあります。
しかし、Webサイトは作品として眺めるだけのものではありません。実際にユーザーが文字を読み、情報を理解する必要があります。

確認したいのは、
✅ 文字が小さすぎないか
✅ 行間が狭すぎないか
✅ 文章が長く続いていないか
✅ 背景とのコントラストが弱くないか
✅ 見出しと本文の区別がついているか
✅ 英字や日本語の組み合わせに違和感がないか

といった点です。

特に注意したいのが、「デザインとしてはおしゃれだけど、読むのが大変」という状態です。
Webデザインでは、見た目の雰囲気だけでなく、情報をきちんと読めることも重要です。

余白を「なんとなく」で決めていないか

Webデザインを始めたばかりの人に多いのが、「余白を感覚だけで決める」ことです。
もちろん、余白に絶対的な正解があるわけではありません。ただし、「なんとなくこのくらい」だけで決めていると、ページ全体に不自然な部分が出てくることがあります。

例えば、
✅ 見出しと本文の距離は近いのに、セクション間だけ極端に広い。
✅ 画像と文章が近すぎる。
✅ ボタンの上下だけ妙に余白が大きい。

といった状態です。

一度、各要素の距離を並べて見てみましょう。
「同じ役割の余白がバラバラになっていないか」「近づけるべきものが離れていないか」「離したほうがいいものが近すぎないか」を確認します。余白は「空いている場所」ではありません。情報同士の関係性を整理するためにも使われています。

色を使いすぎていないか

次に配色です。
色を決めるとき、「この色が好きだから」「アクセントカラーを入れたかったから」だけで決めていないでしょうか。Webサイトでは、色にも役割があります。

例えば、
✅ ブランドを表現する色
✅ 重要な情報を目立たせる色
✅ ボタンなどの操作を示す色
✅ 背景として使う色

などです。

何色も使ってしまうと、どの色が重要なのか分かりにくくなります。
特にボタンなどのCTAに使っている色を、ページ内のあちこちに使ってしまうと、ボタンの重要性が弱くなることがあります。一度、色を白黒にして確認してみるのも方法です。色をなくした状態でも、「何が重要なのか」がある程度分かるのであれば、情報の優先順位が整理されている可能性があります。逆に、色を消した途端に何が重要なのか分からなくなるのであれば、色に頼りすぎている可能性があります。

写真や画像がデザインに合っているか

写真や画像も、単純に「きれいな素材」を選べばいいわけではありません。

確認したいのは、
「この写真はターゲットに合っているか」
「サイトの雰囲気と合っているか」
「写真の構図とレイアウトが噛み合っているか」

という点です。

例えば、高級感を出したいサイトなのに、無料素材サイトでよく見かける写真をそのまま使用すると、写真だけで全体の印象が安っぽくなることがあります。また、人物写真の視線や向きによって、ページの視線誘導が変わることもあります。画像を「空いている場所を埋めるため」に置いていないか、一度確認してみましょう。

スマホで実際に確認したか

PC画面だけでデザインを確認して終わっていないでしょうか。
Webサイトの場合、スマートフォンでの見え方も必ず確認しておきたいポイントです。

PCではきれいに見えていたデザインでも、スマホにすると、
✅ 文字が小さすぎる
✅ 文章が長く感じる
✅ 画像が小さくなる
✅ ボタンが押しにくい
✅ 余白が広すぎる
✅ 逆に詰まりすぎる
✅ 情報の順番が不自然になる

といった問題が出ることがあります。

特に、PCのデザインを単純に縦長にしただけのようなスマホ表示には注意が必要です。
Webサイトは「PCのデザイン」と「スマホのデザイン」を別々に作るというより、それぞれの画面サイズでどう情報を伝えるかを考える必要があります。添削に出す前に、実際のスマートフォンでも一度確認してみましょう。

ボタンやリンクを「見た目」だけで判断していないか

ボタンやリンクについても確認します。
例えば、「お問い合わせはこちら」というボタンがあったとして、そのボタンが目立っているだけで十分でしょうか。

ユーザーからすると、
「何を問い合わせるのか」
「押したら何が起こるのか」

が分かりやすいほうが安心して操作できます。

また、ボタン同士が近すぎたり、リンクだと分かりにくかったりすると、実際のWebサイトでは使いにくさにつながります。
デザインカンプの場合でも、「このデザインが実際にWebサイトになったら、ユーザーは迷わず操作できるか」という視点を持って確認してみましょう。

デザイン全体に「統一感」があるか

ページを上から下まで見たとき、統一感があるかも確認します。

例えば、
✅ 見出しのデザインがセクションごとに違う。
✅ ボタンの形が場所によって違う。
✅ 写真の角丸がバラバラ。
✅ 余白のルールが統一されていない。
✅ フォントの使い分けに一貫性がない。

こうした小さな違いが積み重なると、サイト全体が雑然として見えることがあります。

一方で、何でも同じにすればいいわけでもありません。
重要なのは、「同じ役割のものには同じルールを使い、必要な部分には変化をつける」ことです。添削前には、ページ全体を眺めて、「同じ役割の要素に同じルールが使われているか」を確認してみましょう。

「なぜこのデザインにしたのか」を説明できるか

最後に、一番重要なチェックをしてみましょう。
それは、「なぜこのデザインにしたのか?」を説明できるかどうかです。

例えば、
「この色にした理由は?」
「この写真を選んだ理由は?」
「この文字サイズにした理由は?」
「このレイアウトにした理由は?」

と聞かれたときに、
「なんとなく」
「参考サイトがこうなっていたから」
「こっちのほうがおしゃれだから」

だけになっていないでしょうか。

もちろん、すべてのデザインに明確な理屈を言語化できるわけではありません。
しかし、Webデザインを仕事にするのであれば、少なくとも主要なデザイン判断については、自分なりの理由を持っておくことが重要です。

例えば、
「ターゲットが20〜30代女性なので、親しみやすさを出しつつ、価格帯に見合った上品さを出すためにこの配色にした」
「一番伝えたいサービス内容を最初に理解してもらうため、ファーストビューでは情報を詰め込みすぎず、写真とコピーを優先した」

と説明できれば、単なる「好み」ではなく、目的から逆算してデザインしていることが分かります。

添削を受ける前に、この「理由」を一度自分で整理してみてください。

自分でチェックしても分からないところこそ、添削してもらう

ここまでチェックすると、「じゃあ、全部自分で直せば添削はいらないのでは?」と思うかもしれません。しかし、そうではありません。自分でチェックすることには限界があります。なぜなら、自分で作ったデザインは、自分自身が一番見慣れているからです。何度も見ているうちに、違和感があっても気づきにくくなります。また、そもそも「どこがおかしいのか分からない」という問題もあります。だからこそ、添削には価値があります。

自分でチェックしたうえで、
「ここは問題ないと思うけど自信がない」
「この2案のどちらが目的に合っているか迷っている」
「自分では原因が分からないけれど、なんとなくまとまらない」

という部分をプロに見てもらう。

この使い方ができると、添削から得られるものは大きくなります。

添削前に「自分の疑問」を整理しておく

添削を受ける前には、デザインだけでなく、自分が疑問に思っていることも整理しておきましょう。

例えば、
「ファーストビューの情報量が多い気がする」
「写真と文字のバランスに自信がない」
「ボタンをもっと目立たせるべきか迷っている」
「ターゲットに対して、この配色でいいのか分からない」
「スマホ版でどこまでレイアウトを変えるべきか分からない」

などです。

こうした疑問を先にまとめておけば、添削の時間をより有効に使えます。
また、プロから回答をもらったあとに、「なぜ自分はここに違和感を持ったのか」まで振り返ってみると、次の制作にも応用しやすくなります。

添削は「答えをもらう時間」ではない

Webデザインの添削を受けるときに、一つ覚えておきたいことがあります。
それは、添削を「正解を教えてもらう時間」にしないことです。もちろん、プロから具体的なアドバイスをもらうことは大切です。

しかし、それ以上に重要なのは、
「自分はどう考えたのか」
「なぜこのデザインにしたのか」
「どこに違和感を持っているのか」

を自分自身で整理することです。

そして、プロの意見を聞いたあとに、「次に同じようなデザインを作るならどうするか」まで考える。これができれば、一つの作品に対する添削が、次の作品にも活かせる経験になります。逆に、何も考えずに提出して、講師から言われた部分だけ修正して終わってしまえば、その場ではデザインが良くなっても、自分自身の判断力はあまり伸びないかもしれません。

添削前のセルフチェックリスト

最後に、添削に出す前に確認したい項目をまとめます。

✅ 「このデザインは何のために作ったのか」を説明できるか。
✅ 「誰に向けたデザインなのか」を説明できるか。
✅ ファーストビューだけで、何のサイトなのかある程度伝わるか。
✅ 一番伝えたい情報が、一番分かりやすくなっているか。
✅ 文字は読みやすいか。
✅ 余白に不自然な部分がないか。
✅ 色に役割があるか。
✅ 写真や素材がターゲットやデザインの雰囲気に合っているか。
✅ スマートフォンで見ても問題ないか。
✅ ボタンやリンクが実際に操作しやすそうか。
✅ 同じ役割の要素に、一貫したルールが使われているか。
✅ 主要なデザインについて、「なぜこうしたのか」を説明できるか。

そして最後に、
✅ 「自分では判断できない部分はどこなのか」を整理しておきましょう。

ここまで確認してから添削を受けると、単に「ここを直してください」と言われるだけの時間ではなく、自分のデザインを見る力を伸ばす時間になります。

まとめ

Webデザインの添削を受ける前には、まず自分自身でデザインをチェックしてみましょう。

✅ 目的は何なのか。
✅ 誰に向けているのか。
✅ 情報の優先順位は合っているのか。
✅ 文字は読みやすいのか。
✅ 余白や配色に違和感はないか。
✅ スマートフォンでも問題ないのか。
✅ 実際にユーザーが使うことを考えられているか。

そして、
✅ 「なぜこのデザインにしたのか」
を説明できるか。

こうした部分を一度自分で確認することが大切です。
もちろん、自分でチェックしたからといって、すべての問題に気づけるわけではありません。むしろ、自分ではどうしても判断できない部分があるからこそ、第三者による添削に意味があります。大切なのは、「全部直してもらう」ことではありません。

✅ 自分で考える。
✅ 自分でチェックする。
✅ 分からないところをプロに聞く。
✅ アドバイスを受けて修正する。

そして、
✅ 次の制作に活かす。

この繰り返しによって、少しずつ「自分でデザインを判断する力」が身についていきます。
Webデザインの添削は、作品をきれいに直してもらうためだけのものではありません。自分では気づけなかった問題に気づき、次から自分で改善できるようになるために活用するものです。添削を受ける前に、一度自分のデザインと向き合ってみてください。そのひと手間が、添削から得られる学びを大きく変えてくれます。

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