
「デザイン添削を受けているのに、なかなかデザインが上手くならない」「ポートフォリオ添削を何度も受けているのに、案件が取れない」そんな人は、勉強量が足りないのではなく、そもそも添削してもらう相手を間違えている可能性があります。

Webデザインを学んでいると、
「話しやすそう」
「優しそう」
「初心者に寄り添ってくれそう」
「料金が安い」
「SNSでフォロワーが多い」
「自分と同じような経歴だから安心」
といった理由で、デザイン添削を依頼する相手を選びがちです。
しかし、ここには大きな落とし穴があります。
あなたがデザイン添削を依頼する目的は、「気分よく教えてもらうこと」ではありません。
目的は、自分より高いレベルのデザインを見る目を持ち、自分では気付けない問題を発見してもらい、実際にデザイン力を引き上げること。ここを間違えると、何回デザイン添削やポートフォリオ添削を受けても、根本的な問題は解決しません。Webデザインスクールやメンター選びでも同じです。
今回は、「こんなメンターや講師を選んでも、デザイン力が伸びにくい」という特徴を、辛口で解説します。
- そもそも「優しい先生」を探している時点で目的がズレている
- デザイン添削で本当に必要なのは「答え」ではなく「基準値」
- 「自分より少し上の人に教えてもらう」が必ずしも正解ではない
- 「初心者の気持ちが分かる」は、デザイン力とは別の能力
- 実績が弱いのに「添削」を仕事にしている人には注意
- 「実績以外の付加価値」に惑わされない
- ポートフォリオ添削で「見せ方」だけ直しても意味がない
- 「褒めて伸ばす」だけではデザインは伸びない
- 良いデザイン添削は「添削後」に違いが出る
- デザイン添削・ポートフォリオ添削で見るべき「5つの基準」
- Webデザインスクールやメンター選びで一番やってはいけないこと
- WebデザインスクールAppRizzが考える「添削」の本当の価値
- 高い・安いではなく「その添削で未来が変わるか」で考える
- まとめ|デザイン添削で伸びる人は「誰に教わるか」を妥協しない
そもそも「優しい先生」を探している時点で目的がズレている
まず最初に、かなり厳しいことを言います。
デザイン添削を依頼する相手を探すとき、「優しく教えてくれる人がいい」「否定しない人がいい」「自分の気持ちを理解してくれる人がいい」という条件を最優先していませんか?
もちろん、コミュニケーション能力は重要です。しかし、それはデザイン力とは別の話です。
本当に必要なのは、「自分が目指したいレベルのデザインを作れる人」です。
例えば、プロ野球選手になりたい人が、「優しく教えてくれるから」という理由だけで、草野球経験者からフォームを教わり続けたらどうでしょうか。人としては素晴らしい人かもしれません。丁寧に教えてくれるかもしれません。しかし、それだけでプロレベルの技術が身につくでしょうか。デザインも同じです。「教え方が上手い」と「デザインが上手い」は別物です。そして、デザイン添削ではここが非常に重要です。
デザイン添削で本当に必要なのは「答え」ではなく「基準値」
デザイン初心者が最も不足しているものは、実はPhotoshopやIllustratorの操作方法だけではありません。「良いデザインとは何か」という基準値です。
✅「文字のジャンプ率が弱い」
✅「余白の取り方が不自然」
✅「写真と文字の主従関係が逆」
✅「色の組み合わせに意図がない」
✅「情報量に対してレイアウトが単調」
✅「装飾が意味を持っていない」
という問題がいくつも見えている。
ここで重要なのは、単に「ここを直してください」と言われることではありません。なぜ、それがダメなのかを判断できる基準を身につけることです。だからこそ、デザイン添削を受けるなら、講師自身が高い基準値を持っていなければ意味がありません。講師の基準値が低ければ、当然ながら添削の基準値も低くなります。
「自分より少し上の人に教えてもらう」が必ずしも正解ではない
「自分より少し先を走っている人に教えてもらうといい」Webデザイン界隈では、こういう話を聞医いたりすることがあります。確かに、初心者が基礎を学ぶ段階では意味があります。しかし、デザイン添削で本気でレベルアップしたい場合は話が変わります。
そのとき、
✅ 自分より少しだけ上手い人
⇩
✅ 自分より少しだけ上手いデザインを見る
⇩
✅ 「ここをこうしたらいいよ」
と教えてもらうこれだけを繰り返して、本当にプロレベルまで到達できるでしょうか。難しいでしょう。
なぜなら、そもそも「どこまで上を目指せばいいのか」という完成形が見えていないからです。
デザインは、基準値が低い環境にいると、その低い基準が「普通」になってしまいます。だからこそ、自分が今いる場所より、明確に高いレベルのデザインを日常的に見ている人からフィードバックを受けることが重要です。
「初心者の気持ちが分かる」は、デザイン力とは別の能力
ここも勘違いされやすいポイントです。
「私も少し前まで初心者だったので、初心者の気持ちがよく分かります」これは確かにメリットになる場合があります。しかし、初心者の気持ちが分かることと、初心者をプロレベルまで引き上げられることは別です。例えば、「この余白、もう少し広げた方がいいですよ」「文字をもう少し大きくすると見やすいです」「色を統一すると綺麗になります」というアドバイス。間違いではありません。でも、それならAIに聞いても似たような回答が返ってくるでしょう。本当に価値のある添削は、もっと踏み込みます。
✅「なぜこのフォントではこのターゲットに刺さらないのか」
✅「なぜこの写真を使うことでブランドの方向性とズレるのか」
✅「なぜこのレイアウトでは情報の優先順位が伝わらないのか」
✅「このデザインなら、ここを変えることで一気にプロっぽくなる」
というところまで具体的に判断できる。
「初心者に分かりやすく説明できる能力」と「プロとしてデザインを判断する能力」は両立することもありますが、同じものではありません。ここを混同してはいけません。

あと、レベルの高いプロでも初めは初心者だったんです!
そりゃそうでしょう。だから初心者の気持ちなんて誰でもわかるんです。
逆に初心者からその高いレベルまで、どうやってなったかの方がきになるでしょ?
そういう事も含めて、制作実績のレベルの高い人に聞かないと意味がない!
実績が弱いのに「添削」を仕事にしている人には注意
ここは少し厳しく言います。
最近は、クラウドソーシングやSNSなどを見ると、「Webデザイン添削します」「ポートフォリオ添削します」「現役デザイナーがアドバイスします」というサービスが大量にあります。
しかし、問題は、「その人自身が、どんなデザインを作ってきたのか」です。
✅「現役Webデザイナー」と書いてある。
✅「デザイン歴○年」と書いてある。
✅「累計○人を指導」と書いてある。
これだけでは、デザイン力は分かりません。
極端な話、「Webデザイン歴10年」と書いてあっても、その10年間ずっと高品質な制作をしてきたとは限りません。

✅ HTMLを10年前に少し触った。
✅ 会社でWebサイトに関わっていた。
✅ 副業で何件か制作した。
それだけでも、本人の定義次第では「経験10年」と書けてしまいます。
だから、年数や肩書だけを見ても意味がありません。見るべきなのは、実際に作ったものです。

経験が20年あっても、デザインレベルの低いデザイナーはたくさん見てきました💦
最近のSNSでも、制作実績見たら制作レベルの低いデザイナーだらけなので注意しましょう!
「実績以外の付加価値」に惑わされない
実績がそれほど強くない講師でも、人気になることがあります。なぜでしょうか。
理由は単純です。人は必ずしも「一番実力がある人」を選ぶわけではないからです。
話しやすい。返信が早い。料金が安い。SNSで有名。発信が分かりやすい。自分と境遇が似ている。初心者に寄り添ってくれる。こうした付加価値には確かに意味があります。しかし、それと「デザインを上達させる能力」は分けて考える必要があります。
✅「このプロフィール文章はもっと柔らかくしましょう」
✅「作品の説明を増やしましょう」
✅「自己紹介を充実させましょう」
といったアドバイスばかりだったらどうでしょう。それで、あなたのデザインそのものは上手くなっていますか?
ここが重要です。ポートフォリオの文章を整えることと、デザイン力を伸ばすことは別問題です。
ポートフォリオ添削で「見せ方」だけ直しても意味がない
ポートフォリオ添削では、「作品をもっと大きく見せましょう」「プロフィールを上にしましょう」「作品数を増やしましょう」「自己紹介を追加しましょう」など、構成面のアドバイスが多くなりがちです。もちろん必要です。しかし、肝心の作品そのものが弱ければ、それだけでは採用や案件獲得にはつながりません。
ポートフォリオに10作品掲載していても、10作品すべてが素人っぽければ、「10個の作品がある」という事実しか増えていません。むしろ、「この人は10作品作っても、このレベルなのか」と判断される可能性すらあります。
だからポートフォリオ添削では、作品数を増やす前に、1作品ごとのクオリティを上げることが重要です。そして、そのクオリティを判断できる人に見てもらう必要があります。
「褒めて伸ばす」だけではデザインは伸びない
「ここは良いですね」「素敵です」「個性が出ています」「初心者にしては十分です」
こうした言葉をもらうと嬉しいでしょう。しかし、デザインを本気で上達させたいなら、時には耳の痛い指摘が必要です。
✅「このレイアウトでは案件では通用しない」
✅「この配色は古く見える」
✅「このフォント選びには意図がない」
✅「この作品をポートフォリオの代表作にするのはやめた方がいい」
こういうことを言ってくれる人の方が、長期的には価値があります。
もちろん、ただ厳しいだけではダメです。
「ダメ出し+理由+改善方法」までセットになっていることが重要です。ただ褒める人もダメ。ただ否定する人もダメ。本当に必要なのは、現在地を正確に診断し、次に何をすべきかまで示せる人です。
良いデザイン添削は「添削後」に違いが出る
デザイン添削の価値は、添削中の満足感ではありません。
添削を受けた後、自分のデザインを見る目が変わったか。ここが本質です。
✅「余白が狭い」
✅「情報の優先順位がおかしい」
✅「フォントの組み合わせが弱い」
✅「写真の選定が甘い」
✅「レイアウトが単調」
✅「装飾が意味を持っていない」
といった問題を、自分で発見できるようになっていく。
これが本当の成長です。
毎回、「ここを直してください」と言われて、その通り修正するだけでは、いつまで経っても講師がいないとデザインできません。添削の最終目的は、添削されなくても自分で良し悪しを判断できるようになることです。
デザイン添削・ポートフォリオ添削で見るべき「5つの基準」
では、実際にメンターや講師を選ぶとき、何を見ればいいのでしょうか。
最低限、次の5つは確認してください。
1.本人の制作物が自分の目標以上のレベルか
「この人みたいなデザインを作れるようになりたい」と思えるか。
ここは非常に重要です。
2.複数ジャンルの制作経験があるか
1つの得意ジャンルだけではなく、コーポレート、サービスサイト、LP、バナーなど、幅広い制作経験がある方が判断材料は増えます。
3.デザインの理由を説明できるか
「なんとなく」ではなく、「なぜこのフォントなのか」「なぜこの余白なのか」「なぜこの写真なのか」を説明できるか。
4.悪いところを具体的に指摘できるか
「もっと良くしましょう」ではなく、何が問題で、どう直すのかまで説明できるか。
5.最終的に自走できるようにしてくれるか
依存させるのではなく、自分自身で判断できる力を育ててくれるか。

この5つを見るだけでも、かなり選び方は変わります。
Webデザインスクールやメンター選びで一番やってはいけないこと
一番やってはいけないのは、「なんとなく良さそう」で決めることです。
Webデザインスクールでも、個人メンターでも同じです。SNSの投稿が上手い。プロフィールが魅力的。口コミが良い。説明が丁寧。価格が安い。もちろん参考にはなります。
しかし、デザインを学ぶなら最後に見るべきものは、その人が実際に作っているデザインです。
✅「思っていたほど上達しなかった」
✅「添削を受けても何が良くなったのか分からない」
✅「結局、自分で調べた内容と変わらなかった」
ということになります。
WebデザインスクールAppRizzが考える「添削」の本当の価値
WebデザインスクールAppRizz(アップリズ)では、単純に「ここをこう直してください」という添削だけを目的にはしていません。大切にしているのは、なぜそのデザインが良くないのかを理解し、自分自身で判断できるようになることです。
✅「クライアントから見たらどうか」
✅「実案件として成立するか」
✅「ターゲットに伝わるか」
✅「情報設計として成立しているか」
✅「ビジュアルとして完成度があるか」
✅「実務で通用するレベルなのか」
という複数の視点からデザインを見る必要があります。
そして、これはポートフォリオにもそのまま当てはまります。
ポートフォリオは単なる「作品集」ではありません。「私はこれだけの仕事を任せられます」と証明する営業資料です。だからこそ、見た目だけではなく、作品の質、構成、説明、実装、見せ方まで含めて総合的に考える必要があります。
高い・安いではなく「その添削で未来が変わるか」で考える
デザイン添削の料金を見ると、「もっと安い人はいないかな」と探したくなるかもしれません。
しかし、考えるべきなのは数千円、数万円の差ではありません。その添削によって、半年後、1年後の自分のデザイン力がどう変わるのか。ここです。例えば、安い添削を10回受けても、毎回ありきたりなアドバイスしかもらえないなら、時間もお金も失います。
✅「自分がなぜ素人っぽいデザインを作ってしまうのか」
✅「どこを見る癖をつければいいのか」
✅「何を基準に判断すればいいのか」
が分かれば、その後の制作すべてに影響します。
つまり、良い添削は単なる「修正指示」ではありません。デザインを見る目そのものを変える投資です。
まとめ|デザイン添削で伸びる人は「誰に教わるか」を妥協しない
デザインを本気で上達させたいなら、メンターや講師選びで「人柄」だけを見てはいけません。
もちろん、人として信頼できることは大切です。
✅ 優しい人だからといって、デザインを上手くしてくれるとは限りません。
✅ 話しやすいからといって、プロレベルの基準を持っているとも限りません。
✅ SNSで人気だからといって、制作能力が高いとも限りません。
そして
✅「現役デザイナー」「経験○年」「指導実績○人」という肩書だけで、実力を判断することもできません。
最初に見るべきなのは、実際の制作物です。
その上で、「この人のようなデザインを作れるようになりたい」と思えるか。そして、「この人に自分のデザインの弱点を本気で指摘してほしい」と思えるか。ここまで確認してから、人柄や料金、指導方法を見る。この順番が重要です。
デザイン添削もポートフォリオ添削も、目的は「添削してもらったという経験」を作ることではありません。自分一人でも、以前より高い基準でデザインを判断できるようになること。そこまで到達できなければ、何回添削を受けても本質的には変わりません。そして、もし今の自分のデザインに自信がないのであれば、まず「自分の目が正しいのか」を疑ってみてください。作品を作っている本人には、どうしても自分の作品の粗が見えにくいからです。だからこそ、誰に見てもらうかが重要になります。「安いから」「優しそうだから」ではなく、「この人のレベルまで行きたい」と思えるか。それが、デザイン添削・ポートフォリオ添削で失敗しないための、最もシンプルで本質的な判断基準です。



