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デザイン添削で色を変える前に確認すべきこと|「なんとなく色がダサい」を解決するプロの見方

デザイン添削で色を変える前に確認すべきこと|「なんとなく色がダサい」を解決するプロの見方

Webデザインを添削していると、非常によくある相談があります。
「なんか色がダサく見えるんです」「もう少しおしゃれな色にしたいです」「配色を変えたらプロっぽくなりますか?」
しかし、ここでいきなりカラーコードを変更するのは、プロのデザイン添削としてはあまり良い進め方ではありません。なぜなら、デザインが素人っぽく見える原因が、本当に「色」にあるとは限らないからです。

むしろ実際のWebデザインでは、色そのものよりも、
余白レイアウトジャンプ率タイポグラフィ写真情報量要素同士の関係性などが崩れていることで、「色までダサく見える」というケースが非常に多くあります。

つまり、「色が悪いからダサい」のではなく、「デザイン全体の設計が悪いから、色まで悪く見えている」ということです。
この記事では、デザイン添削の現場で「色を変える前に何を見るべきなのか」を、Webデザインを実務で扱う視点から解説します。

デザイン添削で、いきなり色を変えてはいけない理由

デザイン初心者ほど、デザインが気に入らないと「色」を触りたくなります。

 背景を白にする。
✅ アクセントカラーを変える。
✅ 文字色を黒からグレーにする。
✅ ボタンを赤や青にする。

そして、「なんか良くなった気がする」となります。

しかし、これは非常に危険です。
なぜなら、色を変えただけで「良くなった気がする」のと、「本当にデザインが改善された」のは別だからです。
例えば、レイアウトが単調で、文字量が多く、余白が少なく、見出しと本文の差が小さいWebサイトがあったとします。そこに「おしゃれなベージュ」を使ったところで、根本的な問題は解決しません。単に「ベージュ色の素人っぽいサイト」になるだけです。
逆に、レイアウト余白文字組み写真情報設計がしっかりしていれば、極端に多くの色を使わなくても、十分に洗練されたデザインになります

プロのデザイン添削では、「何色にするか」より先に、「なぜ今のデザインが悪く見えるのか」を特定します。

ここが初心者とプロの大きな違いです。

そもそも「色が悪い」と感じる正体は何なのか

「色がダサい」という感覚を、そのままカラーの問題として扱ってはいけません。
実際には、いくつかの異なる原因が混ざっています。例えば、「高級感がない」という場合。これは必ずしも色が原因ではありません

 文字が大きすぎる
✅ 余白が狭い
✅ 写真の質が低い
✅ フォントが安っぽい
✅ 装飾が過剰
✅ 要素が詰まりすぎている。

こうした要素が組み合わさることで「高級感がない」と感じている可能性があります。

「女性向けなのに女性っぽくない」という場合も同じです。
ピンクに変更すれば解決するわけではありません。

 写真の選び方
✅ フォント
✅ 余白
✅ 曲線の使い方
✅ 文字の太さ
✅ レイアウト
✅ トーン

など、複数の要素によって「女性らしさ」は作られます。

つまり、色はデザインの一要素にすぎません。
デザイン添削では、まず「色が悪い」という感覚を、具体的な問題に翻訳する必要があります。

色を変える前に確認すべき①「目的」と「ターゲット」

最初に見るべきなのはカラーコードではありません。
誰に、何を感じてもらうデザインなのか」です。

例えば
同じ青でも、信頼感を出したい企業サイトの青と、若者向けサービスの青では、適切な彩度や明度、組み合わせ方が変わります。
高級美容サロンなら、黒、白、ベージュなどの落ち着いた配色が合うかもしれません。
一方で、子ども向けサービスなら、明るく楽しい配色の方が適しています。

重要なのは「おしゃれな色」を選ぶことではありません。
そのターゲットに、そのブランドに、その目的に、その色が必要なのか」を考えることです。ここを無視して、「最近流行っているからこの色」「Instagramでよく見るからこの配色」という理由で色を決めると、簡単にデザインが破綻します

色を変える前に確認すべき②「色の役割」が整理されているか

Webサイトでは、すべての色に同じ重要度を持たせる必要はありません。
むしろ、色には役割を与える必要があります。

例えば、
 ベースカラー
✅ メインカラー
✅ アクセントカラー
✅ 本文カラー
✅ 補助カラー
✅ 背景色
✅ ボタンカラー

こうした役割が整理されていないと、ページ全体が散らかって見えます。

初心者のデザインでありがちなのが、「ここは寂しいから色を入れよう」「ここも目立たせたいから色を入れよう」という発想です。その結果、赤、青、黄色、緑、ピンクなどがページの中で競争を始めます。これは配色の問題というより、「情報の優先順位」の問題です。本当に目立たせるべきものが一つしかないなら、他の要素は目立たせない。この引き算ができるかどうかが重要です。

色を変える前に確認すべき③「明度」と「彩度」

「なんとなく派手」「なんとなく安っぽい」「なんとなく子どもっぽい」というデザインでは、色相よりも明度や彩度を疑った方がいいケースがあります。
例えば、鮮やかな赤、鮮やかな青、鮮やかな黄色を同時に使えば、当然それぞれが主張します。結果として、視線が落ち着きません。一方、彩度を抑えた色をベースにして、一部だけ彩度の高い色を使えば、アクセントが生まれます。

つまり、
色を増やす」のではなく、「色の強弱を設計する」ことが重要です。

ここを理解していないと、何度カラーコードを変更しても、デザインは安定しません。

色を変える前に確認すべき④「コントラスト」が適切か

Webデザインでは、色の組み合わせによるコントラストも重要です。
背景と文字のコントラストが弱ければ、読みづらくなります。逆に、すべての要素で強いコントラストを使えば、ページ全体がうるさくなります。

例えば、
「全部黒」
「全部濃い色」
「全部太字」
「全部高彩度」

というデザインは、どこにも優先順位がありません。

重要なのは、強く見せる場所と弱く見せる場所を作ることです。
デザインは「全部を目立たせる」ものではありません。目立たせたいものを決め、それ以外を抑えることで、結果的に重要な情報が目立ちます。これは色だけではなく、文字サイズ、太さ、余白、写真、装飾にも共通する考え方です。

色を変える前に確認すべき⑤「文字」と「写真」が色を壊していないか

ここはデザイン添削で非常に重要なポイントです。
例えば、配色自体は悪くないのに、写真を置いた瞬間に全体がダサくなることがあります。なぜなら写真には大量の色が含まれているからです。

人物写真の服、背景、肌、建物、植物など、それぞれがページの配色に影響します。

そのため、Webデザインでは「カラーコードだけ見て配色を考える」のは不十分です。
同じようにフォントも重要です。高級感を狙っているのに、太くてカジュアルなフォントを使えば、色を変えても高級感は出ません。淡いベージュを使っているのに、文字組みが雑なら「おしゃれ」にはなりません。ここでも、「色の問題」だと思っているものが、「写真と文字とレイアウトの問題」だったりします。

デザイン添削でよくある「色を変えれば何とかなる」という失敗

デザイン初心者にありがちな修正方法があります。

 まず色を変更する。
✅ ダメならフォントを変更する。
✅ それでもダメなら装飾を追加する。
✅ さらにダメなら写真を変更する。

このように、目についた部分を順番に変更していく方法です。

しかし、この方法ではデザインがどんどん不安定になります。
なぜなら、「何を基準に変更しているのか」がないからです。プロのデザイン添削では、まず全体を見ます。

そして、
 情報の優先順位は正しいか。
✅ レイアウトに無理がないか。
✅ 余白は適切か。
✅ ジャンプ率は成立しているか。
✅ 文字組みは適切か。
✅ 写真の質は合っているか。
✅ 視線誘導は成立しているか。

その上で、最後に色を見る。

この順番が重要です。

良い配色とは「色そのものが綺麗」なのではない

ここは非常に重要な考え方です。
良いデザインの配色を見て、「この色が綺麗だから、このデザインは良い」と考えてはいけません。むしろ、「なぜこの色が、この場所で、この分量で使われているのか」を見るべきです。

例えば
 同じ赤でも、面積が大きければ非常に強く見えます。
✅ 小さなボタンに使えば、行動を促すアクセントになります。
✅ 見出しに使えば、情報の階層を示すことができます。
✅ 背景に使えば、ページ全体の印象を変えます。

つまり、色は「何色か」だけではなく、「どこに、どれだけ、何のために使うか」まで含めてデザインです。これが分かるようになると、単なるカラー選びから一段上のデザイン思考に進めます

「おしゃれな配色」を探すだけではデザインは上達しない

最近は、配色サイトやAIを使えば、綺麗なカラーパレットを簡単に作れます。
しかし、それだけでデザインが上手くなるわけではありません。むしろ、ここに落とし穴があります。

 綺麗な5色を提示してもらった。
✅ その色をWebサイトに入れてみた。

でも、なんかダサい。

これは当然です。
なぜなら、デザインに必要なのは「綺麗な色」ではなく、「色を使った設計」だからです。
AIに、「高級感のある配色を作って」と指示すれば、それらしいカラーコードは出てきます。

しかし、
「なぜこの場所にこの色を置くのか」
「どの要素を最も強く認識させるのか」
「写真が入ったときに色がどう変化するのか」
「スマートフォンで見たときにコントラストはどうなるのか」

まで考えなければ、実務のデザインにはなりません。

ツールを使うこと自体が悪いのではありません。
問題は、ツールが出した答えを「正解」だと思ってしまうことです。

プロのデザイン添削では「色」ではなく「関係性」を見る

デザイン添削で本当に見るべきなのは、一つ一つの色ではありません。
要素同士の関係性です。

 背景と文字。
✅ 見出しと本文。
✅ 写真と文字。
✅ ボタンと周囲の余白。
✅ メインカラーとアクセントカラー。
✅ ページ上部と下部。
✅ PCとスマートフォン。

これらが互いに邪魔をせず、役割を持っているかを確認します。

デザインは単体のパーツでは成立しません。
赤いボタンだけを見て「良い」「悪い」と判断することには、ほとんど意味がありません。

そのボタンが、
 どこにあるのか。
✅ どれくらいの大きさなのか。
✅ 周囲にどれだけ余白があるのか。
✅ そのページの中で何番目に重要なのか。
✅ どんな背景の上に置かれているのか。
そこまで見て初めて、デザインとして評価できます。

色を変える前に使える「デザイン添削チェックリスト」

実際に自分のWebデザインを見直すなら、いきなりカラーコードを変更するのではなく、次の順番で確認してみてください。

まず「誰に何を伝えるデザインなのか」を確認します。
次に「情報の優先順位」が明確になっているかを見ます。
その次に、レイアウト、余白、文字サイズ、フォント、写真、装飾を確認します。
それでも違和感が残るなら、そこで初めて配色を疑います。
色を見るときは、
「色相」
「明度」
「彩度」
「コントラスト」
「使用面積」
「使用箇所」
「色同士の関係」
を確認します。

この順番で見るだけでも、デザインを見る目はかなり変わります。

デザイン添削で本当に必要なのは「センス」ではなく「違和感の原因を特定する力」

「デザインセンスがないから上手くならない」そう考えている人は少なくありません。
しかし、実務で必要なのは、単純なセンスだけではありません。重要なのは、「なぜ変なのか」を説明できることです。

「なんとなくダサい」から、「情報の優先順位に対して色の強弱が逆転している」へ。
「なんとなく見づらい」から、「本文と見出しのジャンプ率が弱く、情報階層が視覚的に成立していない」へ。
「なんか安っぽい」から、「彩度の高い色が広い面積で使われ、余白も少ないため、ブランドが狙う高級感と視覚的な印象が一致していない」へ。

ここまで言語化できるようになることが、デザイン添削を受ける大きな意味です。
単に「この色に変えましょう」と言われても、次のデザインではまた迷います。しかし、「なぜその色が問題だったのか」を理解できれば、次から自分で判断できます

Webデザインスクールやメンターを選ぶなら「色のアドバイス」だけで判断しない

デザインを学ぶためにWebデザインスクールやメンターを探しているのであれば、ここも注意してください。
配色を丁寧に教えます」「色彩心理学を学べます」「おしゃれなデザインを作れるようになりますこうした言葉だけで判断するのは危険です。

重要なのは、その講師自身がどの程度のWebデザインを作っているのかです。

デザイン添削を依頼するのであれば、その人が実際に制作したWebサイトを見てください。
できれば1作品だけではなく、複数の実績を見るべきです。

なぜなら、たまたま良い作品を一つ作っただけなのか、安定して高いクオリティを出せる人なのかは、複数作品を見なければ判断できないからです。

そして、作品を見たときに、「このレベルになりたい」と思えるか。これが非常に重要です。添削する人のデザインレベルを超えて、あなたのデザインが上手くなることを期待するのは難しいからです。

WebデザインスクールAppRizzが考える「デザイン添削」の本質

WebデザインスクールAppRizz(アップリズ)では、デザイン添削を単純な「色の修正」として考えていません。「ここをベージュにしましょう」「この色の方がおしゃれです」という表面的なアドバイスだけでは、デザイン力そのものは身につかないからです。

見るべきなのは、そのデザインがなぜその状態になっているのか。
そして、何を変えれば目的に対してより強いデザインになるのかです。

色、余白、レイアウト、タイポグラフィ、写真、ジャンプ率、視線誘導。
これらはすべて独立したものではありません。一つを変更すれば、別の部分にも影響します。だからこそ、デザイン添削では「部分修正」ではなく「全体設計」を見る必要があります。そして最終的には、講師に直してもらうことが目的ではありません。

自分自身で、
「このデザインはなぜ良くないのか」
「どこを直すべきなのか」
「なぜこの表現が適切なのか」

を判断できるようになることが重要です。

まとめ|色を変えるのは最後でいい

デザインがなんとなくダサい。
そう感じたとき、すぐに色を変更するのはやめましょう。色は確かに重要です。しかし、色だけでデザインの良し悪しが決まるわけではありません。むしろ、デザイン全体の設計が崩れている状態で色だけを変更すると、問題を隠しているだけになることもあります
デザイン添削で重要なのは、「何色にすれば良いか」を教えてもらうことではありません。「なぜ今のデザインが良く見えないのか」を突き止めることです。そして、その原因を自分で見つけられるようになることです。良いデザインは、綺麗な色を使ったデザインではありません。目的、情報、レイアウト、余白、文字、写真、色、装飾。それぞれが役割を持ち、互いに邪魔をせず、一つの目的に向かって設計されているデザインです。

だからこそ、デザイン添削を受けるなら、
「この色にしてください」と言うだけの添削ではなく、「なぜこの色なのか」「なぜこの配置なのか」「なぜこの見せ方なのか」まで説明できる相手を選ぶべきです。

そこまで踏み込んだ添削を受けて初めて、「なんとなく作る」から「意図して作る」へ変わっていきます。そして、それこそがWebデザイナーとして実務で通用するデザイン力を身につけるために必要なことです。

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